Daiwa Scholars in Japanese Studies 2024

本年で10年目となる大和日本研究スコラーが3名選ばれました。

We will be supporting their postgraduate studies at Edinburgh University, the University of East Anglia and the University of Oxford.

Announcing the new Daiwa Scholars, Jason James, Director General of The Daiwa Anglo-Japanese Foundation, said:

“We selected three new Daiwa Scholars in Japanese Studies on Friday 8th March. Two of our new Scholars are working on Japanese literature and on translating it into English. This is a field in which an enormous amount of work remains to be done, and happily, Japanese literature is extremely popular at the moment. The third Scholar works in linguistics and aims to contribute to the reconstruction of proto-Japanese, the ancestor of both the Japanese and Okinawan languages.”

こちらのリンクで奨学生の写真付きプロフィールをご覧になれます。

About the scholars

アデルハイド(ハイジ)・クラーク

アデルハイト(ハイジ)は2015年青山学院高等部の2週間の交換留学で初めて日本を訪れ、その後1年間を日本で過ごした。翌年にイギリス帰国後も毎週日本語の個別レッスンを受け続けた。ケンブリッジ大学で日本語の学士号に在学中、北海道大学に1年間の留学も経験した。彼女の関心事項は、日本の文学界が長年見過ごしてきた文学作品を新たな手法で翻訳することにある。翻訳理論の一つであるスポコス理論を通して『般若心経』の現代日本語訳に関する学士論文を執筆した。2024年9月よりイースト・アングリア大学の翻訳修士課程に進む予定である。将来の目標は、日本文学の英文訳者としてアイヌ文学や女性作家、ノンバイナリー作家の作品を英語圏に普及させることである。

クレア・デメネ

クレアはエディンバラ大学を卒業し、2019年に日本語の修士号を取得した。学位取得の一環として国際基督教大学に1年間留学した。在エディンバラ日本国総領事館に勤務したのち、現在エディンバラ大学に戻り日本研究の修士課程で学んでいる。研究テーマは災害文学で、1923年9月1日の関東大震災と2011年3月11日の東日本大震災に関して文学の位置付けとその役割についての比較分析を行っている。彼女のこれまでの研究は、関東大震災後の芥川龍之介の著作と、東日本大震災後の古川日出男の小説『馬たちよ、それでも光は無垢で』である。研究活動と並行し日本語から英語への文学翻訳のトレーニングも行っており、日本文学研究における翻訳の役割に関心を寄せている。

ラスキン・ハーディング

ラスキンは10年以上にわたり日本語を学んでおり、2023年にオックスフォード大学の言語学及び日本語史の学士号を習得した。卒業後は国立国語研究所(NINJAL)とオックスフォード大学の共同プロジェクトであるオックスフォード・NINJAL上代語コーパス (ONCOJ)の研究助手として、万葉集や古事記の和歌など、古文書の翻訳や、古文英和辞典の添削・編纂などの業務に携わった。2024年10月にはオックスフォード大学のアジア・中東研究博士課程で、日本語の起源を探る研究プロジェクトに着手する予定である。日本語と琉球語の祖先である日琉祖語を完全に最新のものにして復元することは、東アジア地域の言語学研究においてこれまでに取り組まれていなかったもので、古代と現代の日琉祖語に関する我々の理解を根本的に改善する可能性を秘めている。

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