Daiwa Scholars 2023

大和日英基金は、ここに第33期大和スコラー(DS23)を発表します。
今年選出された以下7名のスコラーは、2023年9月6日に東京へ向けて出発しました。
弁護士2名、スポーツ分野のマーケター1名、児童書の著者兼翻訳者1名、イラストレーター1名、科学者2名(神経変性疾患の研究者1名、魚類寄生生物の研究者1名)。
大和スコラー2023は、日本に対し幅広い関心ならびに明確な将来への目標を有しています。
下記より、写真付きのプロフィール (2023年11月現在) をご覧いただけます。
About the scholars
ジェイク・バラクロフ
2018年にバーミンガム大学で地理学の理学士号を取得し、2022年にアメリカのサバンナ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインでクリエイティブ・ビジネス・リーダーシップの修士号を取得した。その後、スタートアップ企業でスポーツ・マーケティングのインターンシップを経験し、格闘技と長距離走への参加によって日本に興味を持つようになった。さらに、アドハラナンド・フィンの『駅伝マン日本を走ったイギリス人』が彼の日本への情熱をかき立てた。将来はスポーツ・プロモーションの仕事に就き、最終的に自分の会社を経営したいと考えている。
メリッサ・ボイスハート
2020年にオックスフォード大学からフランス語の学士号を取得した。2023年にグラスゴー大学児童文学・メディア・文化国際修士課程を修了。子供の頃、スタジオジブリ映画の魔法とストーリーテリングに夢中になり、想像力豊かな日本のアニメやマンガに興味を持つようになった。修士課程を通して日本や日本の児童書への関心が高まった。将来は、編集もしくは版権処理や、翻訳の仕事に従事したいと考えている。英国における日本の絵本や児童書の認知度を高めることにも意欲的である。
オーウィン・クック
2022年ケンブリッジ大学より法学士号を取得した。2023年、ロンドン大学シティ校にて学士号後に進む弁護士育成コースを修了。ケンブリッジ大学在学中、コーパス・クリスティ・カレッジで行われた1ヶ月間の明治大学法学プログラムにアシスタントとして2週間参加し、日本人学部生に法律を教えた。この経験が彼の日本文化への洞察力を養う契機となった。日英間の貿易と国際開発協力の拡大を提唱する政策文書「ガラパゴス症候群を超えて:日英経済協力の未来を描く」を共同執筆した実績もある。日本語習得後、イングランド・ウェールズ弁護士事務所で国際商事紛争と東アジア地域を専門とするキャリアを積むことを目指している。
リィ・ハント博士
2015年にポーツマス大学で海洋生物学の理学士号を取得。その後、カーディフ大学で2016年にバイオサイエンスの研究主体の修士号、2022年に生物学の博士号を取得している。魚の健康増進に関するテーマの研究に意欲的であり、感染から治療までの期間を短縮するための寄生虫スクリーニング手法の新規開発や、気候変動が寄生虫の発生に与える影響を予測する数理モデルの作成に貢献する科学者となることを目指している。日本と英国が水産養殖と漁業の改善と拡大を追求している中で、英国と日本を結ぶ水生衛生研究所を創設することが、両国の水産養殖と漁業の生産高の向上に重要だと考えている。
オリビア・キーホー
2023年にユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで自然科学の修士課程を修了した。在学中は神経科学と科学史・哲学を専攻し、特に神経変性疾患とその社会的影響に関心を持ち、日本でこの分野の研究が盛んであることを知った。自分のルーツと自分の研究分野がつながっていることに気づき、修士プロジェクト(アルツハイマー病におけるタンパク質凝集)と並行して、日本語の語学クラスも受講した。神経科学分野でのキャリアを志す彼女は、日本で神経変性疾患とその潜在的な治療法の理解を調査している研究グループと、共同研究を進めることを望んでいる。学位取得前のギャップイヤーでは、岡山県と静岡県を3ヶ月間旅行しボランティア活動にも参加をした。
シャナ・パガノ・ローレイ
2017年にロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションでイラストレーションとビジュアル・メディアの学士号を取得した。大学院奨学金「ザ・ドローイング・イヤー」を受け2021年1月から2022年4月までは、ロイヤル・ドローイング・スクールで学んだ。シャナは2014年夏に初めて日本旅行をし、東京と京都を訪れ、山形県でトレッキングをした。2015年に再び日本を訪れ、山形県にあるアカオニ・デザイン・スタジオでイラストレーション・インターンシップに参加した。日本の妖怪に関心をもっており、妖怪は「特異な現象に基づく超自然的な存在」だと考えている。アーティストとして、イラストレーターとして、実践力を身につけ、ゲニウス・ロキと関わる視覚的な物語を、都市と東北の山間部や沿岸部の両方で、比較研究したいと考えている。日本のアーティスト、ギャラリー、美術館から学んだことを基に、東京藝術大学で修士号を取得することを目指している。
スッシュルト・ロユール
2022年にオックスフォード大学から法学士号を授与し、2023年には民法の修士号も取得した。スシュルットは空手を習い、武道を実践することで日本の文化や言語に触れるようになった。趣味は日本映画とアニメ鑑賞。村上春樹の小説の熱心な読者でもあり、川上未映子や三島由紀夫など他の日本人作家にも造詣が深い。日本の歴史や文学、法制度にも長年関心を持っている。実務家として、また比較研究者として、法の国際的側面に焦点を当てたキャリアを築きたいと考えている。日本のクライアントとのコミュニケーションを促進や、国境を越えた訴訟に興味がある。